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―体脂肪と脂肪細胞―

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   (体脂肪と脂肪細胞)

体脂肪と脂肪細胞
体脂肪と脂肪細胞

余分なエネルギーが脂肪に変化して蓄積されたもので、約半分は皮下脂肪として、残りは
内臓や骨格筋などに蓄えられます。生体活動が行われる時のエネルギー源として必要不可
欠なものであると同時に、外部からの衝撃や刺激から体を守るクッションとなり内臓を保護し、
コレステロールから性ホルモンを作るなど重要な役割を果たしています。しかし、体脂肪
多すぎても少なすぎても様々な疾患にかかりやすくなります。体脂肪率は体重に占める
体脂肪の割合で、一般に男性は25%、女性は30%を超えると肥満とされます。

同じ肥満でも皮下脂肪が多い皮下脂肪型(洋ナシ型)と
内臓脂肪が多い内臓脂肪型(リンゴ型)があり、後者は
中高年の男性や閉経後の女性に多く見られます。
内臓脂肪型は皮下脂肪型に比べて生活習慣病と深い
関係がありますが、内臓脂肪は運動により消費されや
すいことが知られています。

脂肪を蓄える倉庫が脂肪細胞で、成人は皮下や内臓のまわりに数百億個持っています。
この脂肪細胞には白色細胞褐色細胞の2種類があります。

【白色脂肪細胞】

白色脂肪細胞は全身にあり、とくに下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓まわりなど
に多く存在しており、中性脂肪のかたちでエネルギーを蓄える働きがあります。
白色脂肪細胞の数は胎児の時、生後1年間と思春期におおよそが決まるといわれています。
また女性については思春期以降でも妊娠時に数が増える可能性があります。
この時期に過食などでカロリーを摂りすぎると脂肪細胞の数が増えてしまうので、
それだけ将来肥満になりやすくなります。

【褐色脂肪細胞】

褐色脂肪細胞は首の後ろ、脇の下、肩甲骨、心臓、肝臓まわりの5ヶ所にのみ存在し、
体内に蓄積された余分な脂肪を熱に変える働きをします。
褐色脂肪細胞は成長期に入ると少しずつ減り、生まれた時に約100gあったものが
成人になると40g程度に減ってしまいます。
褐色脂肪細胞が多く、活性化している人はエネルギー消費も多くなり、太りにくいのですが、
この活性は遺伝子に深い関わりがあります。日本人の約1/3がこの活性に関わる遺伝子
に変異を持っているといわれ、この人たちは遺伝子に変異を持っていない人たちに比べて
基礎代謝が約200Kcal も低く、太りやすい体質ということになります。
褐色脂肪細胞を活性化する方法としては寒冷刺激を与えることですが(例、18℃以下の
水中で泳ぐ)危険を伴う場合もあり、実行するには無理があります。
その他、周辺部を伸縮させるエクササイズ等も効果があるようです。(背中のエクササイズ等)
褐色脂肪細胞を活性化させる坑肥満薬「β3アドレナリン受容体作動薬」の研究も進んで
いますが、実用化にはまだ時間がかかりそうです。

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