【筋肉と健康】
【トレーニングと筋肉】

運動やトレーニングは筋肉を収縮させることだといえます。意識して使うことで鍛えられる筋肉を
「骨格筋」といいます。骨格筋のほかにも内臓などの筋肉や心臓の筋肉である心筋がありますが、
今回の筋肉はすべて「骨格筋」についての話です。その「骨格筋」は筋細胞からできています。
筋細胞は非常に長く糸のような形の細胞であり、通常「筋線維」と呼ばれます。「筋線維」は3種類
か4種類に分類して話をすることも多いのですが、ここでは2種類に分けて話を進めます。
その2種類の筋線維を「速筋」と「遅筋」といいます。
速筋、遅筋と分類するのは当然それらに違いがあるからです。速筋は遅筋と比較して収縮速度
が速く収縮力が強いという特徴があります。また、速筋線維はトレーニングをすると太く(肥大)
なりやすいという特徴を持っています。一方遅筋は収縮速度、収縮力に劣るかわりに疲労しにく
いという特徴を持っています。遅筋は弱いながらも同じ収縮力で何度でも収縮できます。
大まかに言うと筋力トレーニング(筋トレ)は速筋線維をより強く、より太くするトレーニングとなり
有酸素運動は呼吸、循環機能(心肺機能)とともに遅筋の機能を高めるトレーニングとなります。
より正確にいうと心肺機能は、呼吸、循環、遅筋の機能を表します。骨格筋は1種類の筋線維だけ
で構成される事はなく30%〜70%の割合で速筋線維と遅筋線維が混在しており、強度や時間に
よって選択的に使われ鍛えられています。この割合は生まれながらにほぼ決まっていて、一流
競技選手レベルでは割合が重要になる競技もありますが、割合は変えられなくとも速筋・遅筋
それぞれが適切な方法により、いくつになっても鍛えられることが確認されています。
健康のために運動やトレーニングをする場合、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を
勧めることが多いと思います。有酸素運動で心肺機能を高めることが生活習慣病(成人病)を
防ぐことになることは当たり前のように言われますが、同様に速筋を鍛えておくことも非常に
大切です。有酸素運動だけでは速筋線維を鍛えられません。
速筋線維は肥大しやすいと同時に使わなければ加齢とともに衰えて細くなりやすいのも特徴です。
体力・年齢・目的に応じた適切な筋力トレーニング(筋トレ)は速筋を維持・向上させ、
健康を維持して生活の質を向上させることになります。
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